レンゲンフェルト(ドイツ語: Längenfeld)は、オーストリア共和国チロル州イムスト郡に位置する基礎自治体(ゲマインデ)。
地理
イムスト郡の郡庁所在地であるイムストの南東25kmに位置し、インスブルックから自動車で約50分、エッツタールのほぼ中央にある。面積195.8km²の中に21の村落があり、4,333人が暮らすエッツタール最大の基礎自治体である。
中心集落のレンゲンフェルトは、フィッシュ川(Fischbach)によって南北に分断され、同川はエッツタール川に注ぐ。
フィッシュ川とエッツタール川の合流点付近には、オートキャンプ場、温水プール、サッカー場、冬季はスケート場に転用されるテニスコートなどスポーツ施設が集積する。グリースには小規模なスキー場がある。
景観に配慮し、鉄筋コンクリートの都市的集合住宅建設禁止や電線地中化、下水道整備などがなされている。
観光業
観光地・ゼルデンに隣接し、宿泊拠点として発展した。宿泊施設は1855年時点では1軒にすぎなかったが、1976年に157軒、1998年に421軒に増加した。また宿泊客数も1965/1966年の16万人から、1988/1989年の46万人に増加したものの、1990年代からは漸減傾向にある。宿泊施設の経営者はすべてレンゲンフェルトの住民であり、ほぼすべてが個人経営である。自治体の主な収入源は観光産業である。夏季は登山・ハイキング、冬季はスキーを目的とした観光客が多く、春と秋の観光客は少ない。農家もアルムでの移牧を行う畜産業の傍ら、宿泊業、スキー学校経営、商店経営などの観光産業に事維持している。
1303年の建築である後期ゴシック=バロック様式の教会がある。自治体内に温泉やプール、ホテルなどがある複合施設「アクアドーム」を有する。16世紀にはすでに温泉地として確立していたがその後湯が枯れ、1986年に1800mのボーリングで源泉を掘り当て、再生した。
人口
脚注
参考文献
- 池永正人(2000)"オーストリアアルプス・レンゲンフェルト村における山岳観光の発展と山地農民の対応"新地理(日本地理教育学会).48(1):17-36.
- 池永正人(2001)"オーストリアアルプス・ヒンターホルンバッハ村におけるアルム利用の推移とエコツーリズム"人文地理(人文地理学会).53(6):556-573.
関連項目
- オーストリア関係記事の一覧
- フーベン (チロル州)
外部リンク
- レンゲンフェルトの天気は - Weather-24.net




