新港東口駅(しんこうひがしぐちえき)は、富山県新湊市(現・射水市)堀岡明神新にあった富山地方鉄道射水線の駅(廃駅)である。射水線の廃線に伴い1980年(昭和55年)4月1日に廃駅となった。

概要

富山新港の建設により射水線が東西に分断され、西側が加越能鉄道に譲渡された後、射水線の新しい終着駅として開業した(旧・堀切駅の復活)。駅名は富山新港の東側に位置したことに由来する。対岸の加越能鉄道(当時。現・万葉線)新湊港線越ノ潟駅との間は富山県営渡船により結ばれていた(渡船は現在も運航中)。

歴史

  • 1932年(昭和7年)7月20日:越中鉄道堀岡駅 - 越ノ潟駅間に堀切駅(ほりきりえき)として新設開業。
  • 1943年(昭和18年)1月1日:交通統合により富山地方鉄道射水線の駅となる。
  • 1944年(昭和19年)5月18日:廃止。
  • 1946年(昭和21年)頃:営業再開。
  • 1966年(昭和41年)
    • 4月5日:当駅 - 越ノ潟駅間の線路分断・廃止に伴い休止駅となる。
    • 12月1日:0.1 km延伸・移転、同時に新港東口駅に改称の上営業再開(新設開業とも)。
  • 時期不詳:業務委託化。
  • 1980年(昭和55年)4月1日:射水線の廃線に伴い廃止となる。

駅構造

廃止時点で、島式ホーム(片面使用)1面1線を有する地上駅で、同線の終端駅であった。ホームは線路の南側(新港東口方面に向かって左手側)に存在した。かつては島式ホーム1面2線を有した。使われなくなったホーム南側の2番線は廃止され、線路は撤去されていた。稼働線の1番線の番線表示は継続使用されていた。

業務委託駅となっていた。駅舎はホームの南西側に位置しホーム西側に接していた。ホームは上屋を有した。

駅周辺

  • 富山県営渡船堀岡発着場
  • 富山新港火力発電所

駅跡

線路跡は四方駅跡南方附近から当駅附近までサイクリングロードとなっている。1997年(平成9年)時点では、線路跡地はそのサイクリングロードであった。2006年(平成18年)時点、2010年(平成22年)時点でも同様であった。

駅跡地は1997年(平成9年)時点では縫製工場、サイクリングロード、並木のある緑地となっていた。2006年(平成18年)時点、2010年(平成22年)時点でも同様であった。尚、駅舎跡地が縫製工場、旧2番線及びホーム跡地がサイクリングロード、線路跡地が並木のある緑地という位置関係であった。

また、2006年(平成18年)時点では、駅跡の西側、海岸附近に「堀切鉄橋」の橋台が残存し、防波堤を越えた海中にも鉄橋の橋脚が1基残存していた、2010年(平成22年)時点でも同様であったが2013年7月に橋台を残し隣接する堀切橋跡とともに撤去された。。

隣の駅

富山地方鉄道
射水線
堀岡駅 - 新港東口駅

脚注

関連項目

  • 日本の鉄道駅一覧
  • 廃駅

新港東口

三桝湯 銭湯遺跡探訪(21 古写真, 風景, 古い写真

富山地方鉄道射水線ページ3

新港東口

新山口駅